生命保険とは

生命保険とは

生命保険の歴史と必要性

生命保険の歴史

人間は昔から集落生活や大家族生活の中で、危険があって不幸になった者をお互い助け合うという共同保障の工夫をしてきました。
しかし、産業が発達し、社会的分業が行われるようになり、家族の構成単位が小さくなってくると、一家の主な収入を得ている者が死亡した場合、残された家族の生活への影響はかつてないほど大きくなってきました。
そこで考え出されたのが、相互扶助によって助け合う生命保険のしくみです。

生命保険の原型は、古代ローマ・中世ヨーロッパから始まり、14世紀イタリアで今日とほぼ同じ仕組みが整ったと言われています。
日本では、慶応3年(1867年)、福沢諭吉が欧米の近代的保険制度を紹介したことが発端となり、明治時代に入って生命保険会社が設立されました。

生命保険の必要性

私たちの安心できる家庭生活は、一般に定期的な収入と支出の経済的なやりくり(家計のバランス)によって成り立っています。したがって、一家の働き手の死亡や入院などが起こると、たちまち収入と支出のバランスが崩れてしまいます。
私たちは、病気や事故、災害などにより、いつ死亡したり入院したりするかわかりません。
一方、長生きした場合でも、いつまでも十分な収入があるとは限りません。
このように、私たちは、経済的に困らないよう、これらの危険に対して事前に十分な準備をしておくことが必要です。
その方法としては、相互扶助の精神から生まれ、公平な危険分担のもと、契約加入と同時に大きな保障が得られる生命保険が最も合理的です。
生命保険は、病気や災害などによる死亡の場合の遺族の保障だけでなく、病気やケガに対する医療資金の確保や老後の生活を保障する方法、子どもの教育・結婚、住宅資金などを確保する方法としても利用されており、幅広い機能を持っています。
このような生命保険は、現在、私たちの家庭にとって欠かすことのできないものとなっています。
また、その機能とあわせもつ合理的な仕組みは、生命保険が「人間の英知の結晶」といわれてきたゆえんです。