40代後半~50代半ばのご夫婦
まだ先のことと思っていた定年後。
考えるといってもまだ先のこと、何から始めたらいいのだろう…
そろそろ定年後のことを考えないと、と思い始めました。
とはいえ、住宅ローンに教育費で、家計に余裕があるわけではないし、
そんな中で何から始めればいいのでしょうか?
大樹太郎さんは52歳。3歳年下の奥さまと大学2年生の息子さんの三人家族。18年前に都内の一戸建てを購入し、その住宅ローンに教育費が重なって決して余裕があるわけではありませんが、それなりに生活を満喫中です。
先日、定年退職した元上司の暮らしぶりを聞き、今まで気にも留めなかった定年後のことがチラチラと頭をよぎるようになってきました。「考えるといってもまだ先のことだし、家計に余裕もないし、何から始めればいいのだろう…」漠然としかわかない定年後のイメージ。そんな心のモヤモヤが晴れるのならと、元上司に紹介されたファイナンシャル・アドバイザーに相談してみることにしました。
まずは、大樹さんご夫妻に、家計にかかわる将来の夢や希望をうかがいます。お二人のご希望は次のようなものでした。
また、ファイナンシャル・アドバイザーは、これらの希望を実現するのに資金が不足しそうな場合は、追加で毎年どれくらいの貯蓄ができるかもうかがいます。
ここが大切!
いろいろな夢や希望を経済的側面で支えていく礎となるものは「貯蓄」ですから、毎年の貯蓄は、「収入-支出」という考え方(使ってしまった残りが貯蓄)ではなくて、強い意志で毎年いくらいくら貯蓄すると決心されることをおすすめしています。
PMMのメリット
漠然としたイメージだけでも大丈夫。アドバイザーが、教育費や老後の生活費、住宅ローンや医療にかかる費用など、専門的な知識やデータでサポートしながら具体化してまいります。漠然としたイメージが具体化していくことで、夢や希望をかなえるためのプランを立てることができるようになります。
ファイナンシャル・アドバイザーは、お客さまの夢やご希望をはじめさまざまな内容をヒアリングしながら、お客さまが何を重視されているのか、できなくてもあきらめのつくものは何なのかといったことを把握していきます。家計を改善するための対策は、たいていの場合メリットとデメリットがセットになっています。そこで、選択するアドバイスが、メリット=お客さまがこだわりをもたれているところにフィット、デメリット=お客さまがそれほど重視していないところにフィットするように、ファイナンシャル・プラン(ご提案)を作り上げていくことになります。
大樹さんご夫妻へ行ったアドバイス上のトピックは、次の3点です。
(1)定年後、年金がもらえるまで貯蓄を取り崩していった場合の家計への影響について
(2)預貯金の一部を投資することについて
夢や目標の実現に向けて、長期にわたって家計を改善していくには、年2~5%程度のリターンでも大きな効果があります。長期国際分散投資を考えてみてはいかがでしょうか。
(3)住宅ローンの繰上げ返済について
PMMのメリット
ファイナンシャル・プラン作成にあたっては、単にファイナンシャル・アドバイザーの判断で対策を選択するのではなく、さまざまな考慮点を踏まえた上で、時にはポイントごとにお客さまの考えをおうかがいし、また時にはお客さまに選択肢を示して選んでもらうことで、「お客さまにとって最善の提案」を作り上げていきます。
まずは、大樹さんご夫妻のご希望をそのまま家計の収支に反映し、将来の推移を見てみました。
お二人とも健康で長生きされた場合、太郎さん65歳時に家計の金融資産残高はマイナスとなり、その後も、マイナス幅はますます膨らみ、家計は破たん状態になってしまいます。
(西暦) | 20XX | 20XX | 20XX | 20XX | 20XX | 20XX | 20XX | 20XX | 20XX | 20XX | 20XX | ||||
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太郎様 (歳) | 52 | 53 | 59 | 60 | 61 | 62 | 63 | 64 | 65 | 75 | 90 | ||||
花子様 (歳) | 49 | 50 | 56 | 57 | 58 | 59 | 60 | 61 | 62 | 72 | 87 | ||||
和夫様 (歳) | 20 | 21 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 32 | 33 | 43 | 58 | ||||
【収入】 | 給与収入 | 850 | 854 | 880 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |||
退職金等 | 0 | 0 | 0 | 2660 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||
公的年金 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 236 | 313 | 313 | ||||
万一の場合の保険金等 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||
その他の収入 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||
収入合計 | 850 | 854 | 880 | 2660 | 0 | 0 | 0 | 0 | 236 | 313 | 313 | ||||
【支出】 | 税・社保 | 196 | 196 | 202 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 24 | 30 | 30 | |||
保険料 | 48 | 48 | 48 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||
生活費 | 356 | 358 | 369 | 400 | 402 | 404 | 406 | 408 | 410 | 431 | 464 | ||||
教育費 | 80 | 80 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||
住宅費用 | 171 | 171 | 171 | 171 | 171 | 721 | 171 | 171 | 0 | 0 | 0 | ||||
その他の計画資金 | 0 | 10 | 228 | 10 | 10 | 11 | 11 | 234 | 11 | 11 | 0 | ||||
支出合計 | 851 | 864 | 1018 | 581 | 583 | 1135 | 587 | 812 | 444 | 472 | 494 | ||||
家計収支=貯蓄額 | -1 | -9 | -138 | 2079 | -583 | -1135 | -587 | -812 | -208 | -159 | -181 | ||||
年始金融資産残高 | 1100 | 1104 | 1203 | 1070 | 3153 | 2583 | 1458 | 877 | 68 | -1612 | -4065 | ||||
年末金融資産残高 | 1104 | 1099 | 1070 | 3153 | 2583 | 1458 | 877 | 68 | -140 | -1770 | -4246 | ||||
(運用利回りの仮定) | 0.4% | 0.4% | 0.4% | 0.4% | 0.4% | 0.4% | 0.4% | 0.4% | 0.4% | 0.4% | 0.4% |
そこで、ファイナンシャル・アドバイザーは、太郎さんが90歳になるまで金融資産がしっかりと残るように以下の対策を盛り込んだファイナンシャル・プランを作成し、お二人にご提案しました。
<主な対策>
(西暦) | 20XX | 20XX | 20XX | 20XX | 20XX | 20XX | 20XX | 20XX | 20XX | 20XX | 20XX | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
太郎様 (歳) | 52 | 53 | 59 | 60 | 61 | 62 | 63 | 64 | 65 | 75 | 90 | ||||
花子様 (歳) | 49 | 50 | 56 | 57 | 58 | 59 | 60 | 61 | 62 | 72 | 87 | ||||
和夫様 (歳) | 20 | 21 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 32 | 33 | 43 | 58 | ||||
【収入】 | 給与収入 | 850 | 854 | 880 | 416 | 418 | 420 | 423 | 425 | 0 | 0 | 0 | |||
退職金等 | 0 | 0 | 0 | 2660 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||
公的年金 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 236 | 313 | 313 | ||||
万一の場合の保険金等 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||
その他の収入 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||
収入合計 | 850 | 854 | 880 | 3076 | 418 | 420 | 423 | 425 | 236 | 313 | 313 | ||||
【支出】 | 税・社保 | 196 | 196 | 202 | 96 | 96 | 97 | 97 | 98 | 24 | 30 | 30 | |||
保険料 | 28 | 28 | 28 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||
生活費 | 336 | 338 | 348 | 400 | 402 | 404 | 406 | 408 | 410 | 431 | 464 | ||||
教育費 | 80 | 80 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||
住宅費用 | 171 | 171 | 171 | 640 | 0 | 550 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||
その他の計画資金 | 0 | 10 | 10 | 10 | 230 | 11 | 11 | 11 | 11 | 11 | 0 | ||||
支出合計 | 811 | 824 | 760 | 1146 | 728 | 1061 | 513 | 516 | 444 | 472 | 494 | ||||
家計収支=貯蓄額 | 40 | 31 | 120 | 1930 | -310 | -640 | -91 | -91 | -208 | -159 | -181 | ||||
年始金融資産残高 | 1100 | 1181 | 1798 | 1987 | 3993 | 3835 | 3341 | 3377 | 3414 | 2309 | 291 | ||||
年末金融資産残高 | 1181 | 1257 | 1987 | 3993 | 3835 | 3341 | 3377 | 3414 | 3274 | 2197 | 116 | ||||
(運用利回りの仮定) | 3.8% | 3.8% | 3.8% | 3.8% | 3.8% | 3.8% | 3.8% | 3.8% | 2.0% | 2.0% | 2.0% |
対策実施後のキャッシュフロー表は、それぞれの対策の効果は小さくても、その積み重ねが劇的な変化をもたらします。もちろん、この表は物価の上昇や給与の将来推移など、いくつかの仮定を前提にしており、実際にこの通り推移するわけではありません。
それでも、将来の生活が具体的な数字で表されると、不透明であった将来のイメージがぐっと頭の中に沸いてきませんか?
このイメージを掴むということが、次の行動を起こすためにも大切なのです。
この表をひとつの基準とし、その後の状況がこれよりも悪化するようであれば、早めに追加の対策を行うことで、将来、最悪の状況に陥ることを避けることができるのです。また、状況が大きく乖離した場合や目標を大きく変更した場合には、あらためて作り直したいものです。
PMMのメリット
ご家族が健康に長寿をまっとうされる場合だけでなく、ご主人もしくは奥さまに万が一のことが起きた場合や将来介護状態になってしまった場合など、多様な想定のもと、どのような状況になっても生活が苦境に陥ることなく夢や希望が満たせるように、プランを作成しアドバイスいたします。また、お客さまのご要望に応じて定期的に状況確認を行い、適宜、対策の修正や追加をアドバイスしていきます。
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