膨大な数字の中に隠された
真意にたどり着くために。

アクチュアリー分野 総合職
大山 秀俊
Hidetoshi Ohyama

営業企画部 営業収益管理グループアクチュアリー
2014年入社 数理科学研究科 修了

入社の決め手

数学を活かせる仕事としてアクチュアリー職を第一志望に就職活動をする中で、アクチュアリーの仕事内容は、どの生命保険会社でも大きな違いはないと考え、一緒に働きたいと思える先輩や上司がいる会社を選びました。当社は、社員の方々がとても親身に対応してくださり、また、私と同じく保険や金融とは関係のない数学分野を専攻していた方々が多く活躍されていると知り、入社を決めました。

Career Path

入社1年目主計部 数理グループ

入社から4年間、生命保険会社の企業価値を示すエンベディッド・バリューの算出を担当。自社の企業価値を数値化する仕事をしていました。

入社5年目主計部 主計グループ

入社5年目から同部署内の主計グループへ異動。決算資料の作成や全社的な収益予算の策定に3年間携わりました。

入社8年目営業企画部 営業収益管理グループ

主計グループでの業務を一通り経験できたタイミングで、今度は営業企画部へ。現在は当社の業績や営業施策を収益の観点から評価する仕事を担当しています。

いまの仕事について

会社の業績や営業施策を
収益の観点から分析し、評価していく。

営業収益管理グループの主な業務は大きく二つあります。一つ目は、会社が策定した営業計画に対して、収益ベースで遂行状況のモニタリングを行い、分析結果をまとめ、経営に報告する業務。大樹生命では年間十数万件の新契約があるのですが、その一件一件の収益をモニタリングし、「現在は、こういう契約がトレンドとして増えている」、逆に「こういう内容は伸びていない」等の分析を行うことで、次年度の計画策定の際の参考となるような仮説や検証結果を揃えていきます。二つ目の業務は、商品や取扱規程の改定、拠点戦略などの営業施策に関する収益性の評価や費用対効果の確認です。たとえば、商品改定を行うには当然、それなりの投資が必要となります。「今回の改定が、その投資に見合うだけの収益を上げられるのか」等の費用対効果の確認を行うのも、私たちの部署の業務です。

この仕事の魅力

誰も考えたことのない仮説を立て、
理由を説明できたときは面白い。

現在の業務では、データ分析とその分析結果の説明がメインとなるのですが、この説明業務が一筋縄ではいきません。具体的には、私たちの部署で行う分析は、当初の計画に対して実際の収益の数字がどうなったかを見ていくもの。そして、乖離している部分があれば、原因の仮説を立て、検証するというプロセスを繰り返し、その理由を調べていきます。しかし、その真意にたどり着くのはなかなか困難なことです。だからこそ、今まで誰も考えたことがなかったような仮説を立て、検証の結果、その理由を説明できた時はとても面白く感じます。また、現在の部署はグループ長とメンバー2名の3名体制ということもあり、一人ひとりの裁量が大きいため、自分なりのやり方を追求したり、時間に追われることなく、やりたい分析ができる点も魅力の一つです。

私のターニングポイント

少数精鋭の環境で感じた、
数字を扱う責任。

私は入社以来4年間、主計部 数理グループに所属していましたが、そこで入社1年目から担当した「エンベディッド・バリュー」の算出が、私にとってのターニングポイントです。エンベディッド・バリューとは、保険会社の企業価値を表す指標のひとつ。その算出を入社1年目の私を含め、当時はチーム4人だけで行い、経営会議で報告等を行っていました。会社の価値を示す数字を、これほどの少人数で算出していることにとても驚きましたし、数字を扱う仕事の責任の重さを実感しました。もうひとつは、数理グループ時代の先輩に教わった「数字に対する感覚を養うこと」の大切さ。当時の仕事は数字の算出がメインで、どうしても「算出して終わり」という意識になりがちでした。しかし、算出だけにとどまらず、なぜそのような数字が出たのかを考え、分析する視点を持った方がいいとアドバイスをもらい、以来、算出した数字が持つ意味を考えながら仕事に取り組むようになりました。

大樹生命で働く魅力

仲間と支え合って、
アクチュアリーの正会員へ。

「人」でこの会社を選んだこともあり、魅力的な社員が多いことはもちろんですが、若いうちから様々な仕事を任され、成長する機会が与えられていることも、この会社の大きな魅力だと思います。新入社員だからといって単純作業ばかりさせられるようなことはなく、自分なりの分析や考察をもとに上司への報告を行ったりするなど、成長とやりがいが感じられる機会が多くあります。また、アクチュアリーの正会員になるためのサポート体制が整っていることも魅力のひとつ。会社としてのバックアップはもちろん、正会員となった先輩や若手の有志が中心となって、勉強会を開いたり、模擬試験を実施するなど、皆で支え、学び合う風土が根付いています。このような環境のおかげで私も正会員になることができましたし、今は講師役として仲間の合格を応援しています。

仕事で大切にしていること

数的センスを磨き、
様々な分野で力を発揮したい。

中途半端なことはせず、自分が納得するまでとことん考えた上で取り組むこと。また、ターニングポイントでも挙げた「数字に対する感覚」は、常に意識するようにしています。アクチュアリーの仕事には、ある数字が出たときに、「普通に考えれば、この数字はおかしい」と見抜く課題発見力や、数字が持つ意味を統計的な視点でつかむ力が求められます。そのためには、普段から自分の中で仮説やストーリーを立てること、そして、電卓ですばやく概算を出せることがとても大事だと感じています。日々、膨大な量のデータを扱うので、まずは大きく数字やその性質をつかみ、予測値と実績値の整合性を確かめる。アクチュアリーには、そのような「数字に対する感覚」が特に大事です。そして今後は、商品開発やリスク管理、資産運用など、様々な分野でアクチュアリーとしての専門的なスキルを磨いていきたいと考えています。