Vol.14
家庭菜園“初心者”向き!“リーフレタス”を育てよう
2015.03.06
ようやく春らしい陽射しを感じるようになりました。春になると「何か植物を育ててみたい」という気持ちになりませんか?それが食べられるものですと収穫の楽しみも生まれます。
そこで今回は、初心者でも簡単に育てられて、見た目にも美しく美味しい「リーフレタス」の育て方についてご紹介します。
■リーフレタスがおすすめの理由は?
リーフレタスは、春植えに適しており、プランターでも良く育ちます。
虫がつきにくい・収穫が早い・長く楽しめるというところも、野菜を育てたことがない方にもおすすめしたい理由です。
また、リーフレタスは普通のレタスと違って、緑黄色野菜に分類され高栄養です。ビタミンやミネラル、食物繊維がバランスよく含まれ、特に抗酸化作用が強いといわれるベータカロテンの含有量が多く、レタスの約10倍です。
■何からそろえればいい?
プランターで育てるか、庭で育てるかによって違ってきますが、ここでは、ベランダやバルコニーで、プランターを使って育てることを前提にご紹介します。
- ・プランター
深さが15㎝以上のもの。 - ・土(培養土・赤玉土)
あらかじめ肥料などが含まれている、初心者向けの培養土が便利です。
「野菜用」「家庭菜園用」と書いてあるものを選びましょう。
水はけをよくするために赤玉土も用意しましょう。 - ・リーフレタスの苗または種
苗は、葉が4~5枚で、締まってツヤのあるものを選びましょう。
種はリーフレタスならどれでもOKです。数種類の種がミックスされているものを選ぶと、変化が楽しめます。 - ・スコップ
- ・じょうろ
- ・剪定バサミ
- ・軍手
- ・土入れ
- ・バケツ
があると便利です。
■種蒔き、苗の植え付けは?
種の場合は、春蒔きと夏蒔きの2回があり、具体的な蒔き時は、お住まいの地域によって少しずつ違ってきます。種のパッケージに表記されている時期に蒔きましょう。
★ 春蒔き
種の場合は2~4月、寒冷地・中間地・暖地によって半月~1ヶ月ずれます。
苗の植え付け時期は、3月中旬~5月初旬です。
★ 夏蒔き
種の場合は7月中旬~9月中旬
苗の植え付け時期は、暖地が8月中旬~10月中旬です。
温度でいうと、15~20℃前後で良く育ち、25℃を過ぎると厳しくなります。
■どれくらいで発芽するの?注意点は?
リーフレタスの育て方にはいろいろありますが、初心者の方でも育てやすい方法をご紹介します。
(1) 土づくり
プランターの下が見えなくなる程度に、赤玉土を敷き詰めます。
その後、種を蒔く場合はプランターや鉢の深さの8割程度、苗の場合は6割程度に培養土を入れます。
(2)種の蒔き方、苗の植え方、間引き方
種の場合は、一昼夜水につけてから蒔くと、芽が出やすいようです。
蒔く時は、種に少しかぶる程度に土をかけます。光を感じないほどに深く埋めると発芽しません。1箇所に4~5粒蒔き.ます。種を蒔いて約1週間で発芽します。
本葉が2枚くらい出てきたら、その中で一番元気なものを選んであとは間引きます。間引いて日光がしっかり当たるようにしましょう。間引いたものはベビーリーフとして食べることができます。
苗の場合は、ポットから出したものを15㎝くらいの間隔を空けて並べ、苗の周りに培養土を入れます。その後プランターや鉢を揺すって土をならし、苗の根元を軽く押さえます。
(3)水やり、肥料について
水やりは、土が乾いたときのみです。与えすぎると病気になりやすいので、やや乾燥気味くらいで育てましょう。肥料は最初から土に含まれているので与えなくてもよいですが、葉の色が薄いなど、気になる場合は、液体肥料を1~2週間に1回くらいずつ、水やりのときに与えましょう。
(4)害虫対策
リーフレタスはキク科で害虫に強い野菜ですが、外からの飛来や、土に含まれていた未発酵の有機物、水のやりすぎなどからアブラムシやコバエの発生が起こるケースがあります。
せっかくだから無農薬にしたいとお考えの方は、防虫ネットをかぶせる、木酢液や竹酢液(木や竹を焼くときに出る煙から採取した液体で、ホームセンターで購入できます)を容器の記載に従って量を薄めて、葉や土に撒きましょう。
その他の対策として、別の植物を育てるために使った土を使い回さず、新しく赤玉土を下に敷いて水はけをよくしてから、新しい培養土を入れて育ててください。
■楽しい収穫! そして食卓へ
種蒔きから収穫まで約2ヶ月、苗からであれば約1ヶ月で収穫できます。芯葉(中心の葉)が伸び、直径約30㎝になったら収穫時期です。少しずつ楽しみたい場合は、隣の葉とくっつくほど育ったら、1株につき外葉を3~4枚ずつ収穫すると良いでしょう。
採れたての新鮮なリーフレタスは、味も香りも歯ごたえもバツグンです。家庭菜園の醍醐味を味わいましょう。
なお、収穫したものを長く放置すると苦味が増します。収穫したらすぐ食べましょう。
おすすめの食べ方は、生のまま、手でちぎってサラダにしたり、焼肉などを包んで食べる方法です。ニンニク炒めなど炒めものにも向いているので、いろいろ試してみてください。
緑が身近にあると気持ちが弾みますし、育つ姿に愛着がわきます。リーフレタスの他にも比較的簡単に育てられる野菜はあります。
ホームセンターなどで実物を見たり、お店の方と相談して、お好みの種や苗を見つけるのも楽しいのではないでしょうか。
ライター(教育) 石井悦子
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