マネーコラム

Vol.125

収入に合わせて予算を決め、予算内でやりくりする

2024.06.01

貯めている人が実践している「貯蓄」づくりのコツを参考にしてみよう

貯蓄を築くための基本的な姿勢と考え方

「給与前に口座に残ったお金があったら貯蓄に回そう」と考えていても、なかなか残らず、結果的にほとんど貯蓄がないという人は実は少なくありません。

その一方で、着実に貯蓄を増やしている人が存在するのもまた事実。家計簿を見せてもらうと“貯蓄の達人”は、給与が口座に振り込まれたらまず貯蓄分を差し引いて、残額でやりくりしている人が多いのです。たとえば、月5千円を先に今月分の貯蓄として取り分ければ5年後には30万円、月1万円とボーナス時に4万円なら、5年後の貯蓄は100万円になっている計算です。財形貯蓄や自動積立定期預金、新NISAなどで少額からでも毎月の“貯めぐせ”を付け、慣れてきて額を増やしていけば、貯蓄は飛躍的に増えていきます。

さて、収入から貯蓄を差し引いた残りでやりくりするコツは、固定費の見直しをすることです。保険料を見直したり、携帯電話を格安スマホに変えて通信費を減らす、家賃交渉したり住宅ローンを借り換えて住居費を減らすなど、固定費は1回見直すだけで、その効果はずっと継続します。

Point

食費や交際費などの節約は一見簡単そうですが、毎月となると心身の健康や暮らしの潤いを損なう可能性も。 「固定費」の見直しが効率的です。

額面20万円の家計支出の例

先に「貯蓄」を確保するのがコツ!

竹下さくら

竹下さくら

CFP®、1級FP技能士。ライフプランをベースにした個別相談を主軸に、講演・執筆等を行う。

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