Vol.129
マネーコラム
正しい給与明細書の見方
- 当社からファイナンシャルプランナーの先生等に依頼し、執筆いただいた記事を掲載しております。
- 各コラム内の情報は掲載当時の情報です。

毎月の給与明細書に何が記載されているか、しっかり確認してみよう
控除される額は、税金よりも社会保険料が多い
実は、社会人の多くが「ちゃんと見方を教わったことがない」というものに、給与明細書があります。自分の給与明細書を見せるのがイヤで、先輩社員や家族に聞くのをためらう人も少なくないようです。
給与明細書は、ざっくり言えば「支給」「控除」「勤怠」の3つで構成されています。「支給」は文字通り支払われるお金の総額で、いわゆる「額面」のこと。基本給のほか、時間外手当や家族手当などの額が記載されています。
そして「控除」として、健康保険料・介護保険料・厚生年金保険料・雇用保険料といった社会保険料と、所得税・住民税など天引き(徴収すべき金額をあらかじめ差し引くこと)されるお金が記載されており、合計で額面の2割程度あります。つまり、給与振込口座に振り込まれるお金は、「額面」の8割程度ということに。たとえば「月収20万円」と聞いていても、残業手当や通勤手当などが無ければ、実際に口座に振り込まれるのは16万円程度ということになります。
財形貯蓄など、勤務先によって独自の「控除」項目もあるため、思ったより手取りが少ないと思ったら「控除」欄をしっかり確認することが大切です。
Point
「勤怠」にはこの1か月の働きについて記載されています。
給与明細書を受け取ったら、残業や休日出勤などに漏れがないかまず確認を。
