Vol.131
マネーコラム
源泉徴収票
- 当社からファイナンシャルプランナーの先生等に依頼し、執筆いただいた記事を掲載しております。
- 各コラム内の情報は掲載当時の情報です。

源泉徴収票で見方を知っておきたいのは「年収」「所得」「控除」「税金」の4つ
年末調整で手続きした内容を1枚に集約
「年収はいくらですか」と聞かれたら、源泉徴収票の「支払金額」の欄をチェック!源泉徴収票は勤務先が「1年間にいくら給料を支払い、所得税をいくら納めたか」が記載された書類です。年末調整の“最終報告書”の位置付けで、年末調整後の12月下旬~1月上旬に勤務先が発行します。もしも紛失してしまった場合でも、時間はかかりますが再発行は可能です。
下図は年収500万円の会社員の例で、給与所得控除として144万円を所得税の課税対象から外し(356万円)、社会保険・生命保険・配偶者・扶養・基礎などの控除合計である所得控除(232万円)を差し引いた金額が課税所得(124万円)となり、この課税所得に対して所得税がかかります。
課税所得195万円以下は税率5%のため、この例では所得税は62,000円となる計算ですが、2037年分までは復興特別所得税が2.1%かかるため、納税額は63,300円となっています。
所得控除関連の欄は難しく思われがちですが、年末調整で提出した内容をまとめたもので、経理の人などがわかればよい位置付けです。源泉徴収票は確定申告をするときや住宅ローンを組むとき、転職したときなどに必要となるため、しっかり保管しておくことが大切です。
年収-給与所得控除-社会保険・生命保険・配偶者・扶養・基礎などの控除合計=課税所得
Point
源泉徴収票は、毎年の給与所得に関するものと退職所得に関するものの2種類。
退職した年内に転職すると転職先に両方の提出が必要のため紛失注意。
