Vol.142
マネーコラム

儲け話にだまされてはいけない

  • 当社からファイナンシャルプランナーの先生等に依頼し、執筆いただいた記事を掲載しております。
  • 各コラム内の情報は掲載当時の情報です。
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誰でも詐欺被害者になり得る時代

最近、巧妙な手口の詐欺が増えています。一昔前は、被害者の多くは高齢者というイメージがありましたが、今は年齢に関わりなく詐欺被害に遭っています。警察庁のデータによると、「ニセ警察詐欺」の認知件数は30代が最も多く、次いで20代となっており、若い年代に被害が拡大しています。

右下のグラフは、オレオレ詐欺被害者の年齢層の推移をまとめたものですが、わずか1年の間に倍増している傾向が見て取れ、とくに若い年代の被害件数が増えていることがわかります。

左下のグラフは、詐欺の種類ごとの認知・検挙件数をまとめたものですが、2025年上半期だけで18,558件に上り、オレオレ詐欺を含めた特殊詐欺が約7 割を占めている状況です。また、SNS等を通じて、対面することなくやりとりを重ねるなどして関係を深めて信用させ、親近感を抱かせてお金をだまし取るSNS型投資詐欺・SNS型ロマンス詐欺が、現役世代を中心に急増中です。かなり巧妙な手口の詐欺が横行しているため、怪しいと思ったら、 まずは家族や信頼できる人に相談する他、消費者庁「消費者ホットライン」188番、国民生活センターなどの公的機関に迷わず相談しましょう。

Point

オレオレ詐欺対策には留守番電話が有効。SNSによる詐欺も増えています。
投資話や恋愛感情を抱かせる「友達申請」には十分に警戒を。

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竹下さくら

CFP®、1級FP技能士。ライフプランをベースにした個別相談を主軸に、講演・執筆等を行う。