当社では、お客さまに信頼され、かつ持続的に成長する活力のある会社を目指し、健康経営®への取り組み方針を掲げています。
私たちは、⽣命保険会社の⼀員として健康に対する⾼い意識をもち、⾃らの健康増進を図るとともに、
お客さまや社会の健康増進に資する取組を⾏います。
⽣命保険会社として社会の健康増進を積極的に推進するため、従業員、社会(従業員の家族、お客さま等)の健康増進に向けた取組み⽅針を以下のとおりとする。
代表取締役社⻑ 吉村 俊哉
「健康経営のへの取組方針」に基づき、心と身体の健康を通じ、生産性やワークエンゲージメントを高めていく取組みを実施することを当社の健康経営の目指す姿とします。
また、2021年度からの3か年を、従業員への理念浸透・意識醸成を通じて主体的な行動を引き出す実践期と位置づけ、「ヘルスリテラシーの向上(行動変容)」を目的に趣旨浸透・教育・意識醸成・機会提供に取り組んでいます。
実現へのロードマップ
社長が主宰する「経営会議」、その諮問機関の中で運営する「健康増進会議」のほか、各所属の「“人の大樹”プロジェクト推進委員」、健康保険組合や労働組合とも連携しつつ、健康経営を推進しています。
三井健康保険組合とのコラボヘルス
三井健康保険組合と当社は健康課題について協議する場を設け、健診データからみた課題について、人事部長、産業医を交えて意見交換をしています。
なお、健康経営は「“人の大樹”プロジェクト」の「成長を支える土台作り」のひとつとして取り組んでいます。
“⼈の⼤樹”プロジェクト
2020年度からスタートした「“人の大樹”プロジェクト」は従業員一人ひとりの成長を通じて、お客さま満足度を向上させ、企業価値の持続的成長につなげていくという好循環の実現を目指しています。
「上司と部下の関わり強化」「成長のための主体的な学びの支援」「成長のための土台作り」の3つを柱に全社横断的にプロジェクトを推進し、相互に高め合う風土を醸成しています。
「“⼈の⼤樹”プロジェクト」の詳細はこちらをご覧ください。
当社は健康経営の取組方針である「一人ひとりが活き活きと働く活気ある会社」を目指すことで、従業員の「生産性」「ワークエンゲージメント」の向上を目指しています。2018年に健康経営の取組みを開始した際、全国や同業他社と比較して数値の芳しくない項目を洗い出し、特に「生活習慣・メンタルヘルス」「禁煙促進」「女性の健康課題」について4項目の目標を設定した結果を公開してきました。その他、行動変容を図る指標として7つの指標を経年比較してきました。これらの指標を併せて「健康増進指標」とし、健康経営推進の課題を検証しています。2022年度は新型コロナ感染症対策等の影響が残る中、全体に大きな改善に至りませんでしたが、ウォーキング推進の対策により運動習慣が上がっており、徐々に効果が上がっていくものと考えています。
また、毎年7月のストレスチェック実施時に、当社独自のアンケートを実施し、健康経営の効果を図るための指標として「プレゼンティーズム」「アブセンティーズム」「ワークエンゲージメント(仕事のやりがい)」の定量データを経年比較しています。当指標は中長期で比較検討する必要があり、引き続き経営課題の達成に向けて更なる推進をしてまいります。
項目 | 目標 | 2021年度 | 2022年度 | |
---|---|---|---|---|
健診関係 | 定期健康診断受診率 | 100% | 99.4% | 99.4% |
ストレスチェック受検率 | 95%以上 | 95.6% | 96.9% | |
特定保健指導実施 | 25%以上 | 23.1% | 27.7% | |
精密検査受診率 | 対前年度改善 | 44.0% | 45.4% | |
婦人科検診受診率 | 61.8% | 60.0% | ||
行動変容指標 | 喫煙率 | 26.5% | 26.5% | |
朝食摂取率 | 58.2% | 58.0% | ||
運動習慣者率 | 27.5% | 28.4% | ||
睡眠充足率 | 53.2% | 51.6% | ||
飲酒習慣者比率 | 8.4% | 8.9% | ||
年間休暇取得日数 (夏季休暇を含む) |
18.6日 | 17.5日 | ||
適正体重者率 | 62.6% | 61.8% |
適正体重者率…40歳以上で健診結果のBMIが18.5〜25未満
特定保健指導実施…2020年度、2021年度のデータ
以下はストレスチェック実施の当社独自アンケート項目より回答を集計
健康経営を推進することで企業価値向上を目指しており、効果を測る指標として、「プレゼンティーズム」「ワークエンゲージメント(仕事のやりがい)」を経年比較してきましたが、2022年度より「アブセンティーズム」の測定を加え、3つの指標での比較を開始しました。また、効果測定の補完指標として、傷病による休職率・高ストレス者率・法定外の残業をした従業員に対し、健康経営施策との相関をみています。
2021年から経年で比較すると、プレゼンティーズム、ワークエンゲージメントともに改善傾向です。これは健康増進に関するリテラシーの向上、およびコミュニケーション活性化等による対策の効果と考えています。
具体的には、管理職を対象とした「メンタルヘルス」「女性の健康課題とキャリア」の研修、全従業員を対象とした「セルフケア」「女性の健康」などに関する教育、看護師による「健康セミナー」の開催、部署ごとの従業員交流会など行っております。
アブセンティーズムはコロナ禍の影響もあり、昨年度と比較すると改善には至っていませんが、引き続き対策実施いたします。
項目 | 目標 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 |
---|---|---|---|---|
測定人数 | ー | 10834人 | 10684人 | 10435人 |
回答率 | ー | 95.6% | 96.9% | 97.4% |
プレゼンティーズム(活性度) | 対前年度改善 | 66.0% | 69.0% | 69.0% |
アブセンティーズム | ー | 4.3日 | 5.1日 | |
ワークエンゲージメント | 57.3% | 56.5% | 61.1% |
<測定方法>
項目 | 目標 | 2021年度 | 2022年度 |
---|---|---|---|
傷病による休職率 | 対前年度改善 | 3.2% | 2.8% |
高ストレス者率 | 14.4% | 14.5% | |
平均残業時間(法定外) | 16.0時間 | 15.0時間 | |
平均勤続年数(内勤職員) | 17.5年 | 17.9年 | |
平均勤続年数(営業職員) | 12.1年 | 11.8年 |
当社では、各所属ごとに所属⻑を含む最低2名の「“人の大樹”プロジェクト推進委員」を選任しています。
全国に約300名いる「“人の大樹”プロジェクト推進委員」の役割は、
であり、本社・支社ともに所属員の健康増進に向けて様々な取組みを行っています。
本社部⾨の取組み(事務センター)
6つの事務処理を行う部と関連会社が所属する千葉県柏市にある事務センターでは、階段利用推奨のポスターを館内に掲示したり、健康推進のために部やグループでハイキングの企画を実施するなど、「“人の大樹”プロジェクト推進委員」が中心となり、健康を意識した取り組みが行なわれています。
また、「“人の大樹”プロジェクト推進委員」と健康経営推進グループとの意見交換会を行い、ウォーキングイベントの推奨方法や各部で健康に関して取組んでいることの意見交換を行い、より効果ある活動につなげています。
~階段利用推奨ポスター~
意見交換会の様子
⽀社の取組み(岩手⽀社)
岩手県八幡平市主催『あっぴリレーマラソン』の参加や、ウォーキングアプリ『aruku&(あるくと)』を活用した運動習慣定着化の促進など、地域活動への参加や支社内健康増進に取り組んでいます。
「あっぴリレーマラソン」参加時の様子
ウォーキングアプリ「aruku&」の導⼊(2019年〜)
従業員の健康増進の⼀環として、2019年10⽉からウォーキングアプリ「aruku&」(あるくと)を導⼊し「歩くこと」を推奨しています。
<「aruku&」(あるくと)を利⽤した当社の取組み>
2022年度は3回(5月、9月、12月~1月、2022年度平均参加率20.1%)、2023年度は9月現在で2回(5月、9月、2023年度平均参加率18.4%) 、全従業員を対象としたウォーキングイベントを開催しました。イベントの内容も、支社・本社と部門を分けた中での対抗戦や、全員の合計歩数で月まで行くことを試みたりと、皆さんに楽しんでいただけるよう企画しています。
また、日本生命グループ内での対抗戦「NISSAY WALK」にも参加しています。
今後も無理のない範囲で少しでも歩くことで心身の健康に繋げられるような施策を実施してまいります。
「月まで歩こう計画」結果発表の配信画像
⼥性の健康に関するセミナーの実施
当社は多くの女性従業員が働く会社として、女性の健康について、女性自身だけではなく、男性にも知っていただくためのセミナーを開催しています
2021年度以降、管理者向けに「はたらく女性の健康とキャリア」セミナーを開催しており、男性管理職、女性管理職ともに気づきと理解を深める研修となっています。(メディアで取組みを紹介いただきました)
<セミナーの主な内容>
女性執行役員と男性管理職の研修時のインタビュー風景
婦⼈科検診の補助の実施(2020年度〜)
女性特有の健康課題の取組みとして、2020年度の健康診断より、 集団健診実施時に婦人科がん検診を一緒に受診することを可能としました。 また、婦人科がん検診について一部費用補助※を実施しています。 今では半数以上の従業員が婦人科がん検診を受診しています。
健康チャレンジデーの開始(2020年度〜)
従業員の健康リテラシーの醸成のため、毎週水曜日を「健康チャレンジデー」とし、 「エレベーターを使わず階段を利用する」「ひと駅手前で降りて歩いて帰る」「お酒は控える」など、毎週同じ取組みでも変更しても可能な「自分自身の健康への取組み」にチャレンジしています。また喫煙者は就業時間内禁煙にも取り組んでいます。社内ポータルで案内するほか、本社部門においては、管理者層を含む「“人の大樹”プロジェクト推進委員」による健康チャレンジデー・就業時間内禁煙の案内・自身の健康増進について社内放送を実施しています。
禁煙促進
禁煙促進に向けた各種対応を行っています。
<禁煙促進の主な取組み>
各種健康動画の配信とセミナーの開催
2022年9月より、「食生活」「睡眠」「女性の健康」の動画を配信。各自が好きな時に視聴できる態勢を整えました。
また、社内報や社内教育資料で健康に関する啓蒙活動を行い、身近に健康を意識できるようにしています。
2023年9月には、従業員が多く勤務し事務システムを担当する柏事務センターにて、コロナ禍で開催されていなかった看護師による「健康セミナー」を再開いたしました。
柏事務センター 健康セミナーの様子
メンタルヘルス対策(ラインケア研修、セルフケア動画)
ラインケア研修にあたり、受講対象者を従来の管理監督者だけではなく、チームリーダー層まで拡大して実施しました。
受講者からは「自身が改善すべき点が確認できた」「メンバーに対して目を配るポイントがわかった」などの声がありました。
また、2023年3月には、自身での気づきと未然防止のため「メンタルヘルス・セルフケア」動画の配信を始めました。
自分自身の変化、および周囲の変化に気づくことができ、適切な対応ができるよう、引き続き実施してまいります。
労働安全衛生について
衛生委員会を通して労働者の健康障害の防止や健康の保持増進に関する取り組みなどの重要事項について労使一体となって調査審議を行い、より適切な運営を図っています。また、労働組合とも情報共有や協議を行っています。
なお、2022年度の労働災害の状況は記載の通りです。
本社 衛生委員会の様子
健康経営の取組みについての他社への支援
複数の取引先に対してセミナー等行い、健康経営の意義や当社の取組みについて情報提供を行なっています。また、健康経営に取り組む企業に対して勉強会を行い、施策検討等の支援を行っています。
健康増進への従業員の意識について
2023年9月に行った従業員意識調査では、健康増進について、「十分意識している」「ある程度意識している」の合計が65.1%と、約3分の2の従業員が意識している結果となりました。
健康経営について更なる浸透を図ってまいります。
<「健康増進について」結果 >
回答 | 占率 |
---|---|
十分意識している | 15.1% |
ある程度意識している | 50.0% |
どちらともいえない | 20.6% |
あまり意識していない | 11.6% |
意識していない | 2.6% |
健康経営優良法人2024(大規模法人部門 ホワイト500)認定
経済産業省が日本健康会議と共同で主催する健康経営優良法人認定制度において、「健康経営優良法人2024(大規模法人部門 ホワイト500)」の認定を受けました。従業員の仕事、生活の質、社会福祉の更なる向上に向け、心身の健康増進に取り組んでいます。
がん対策推進パートナーに登録
<ロゴマーク>
当社は2020年1⽉に厚⽣労働省主催の「がん対策推進パートナー」企業として登録しました。
診断と治療の進歩で早期発⾒、早期治療が可能ながんが増えています。
その理由はがん検診や⼈間ドックの普及とその精度の向上です。
当社では、お客さまと従業員の健康維持に寄与することを⽬的に、「がん検診受診率の向上」に向け、積極的に取組んでいます。
「令和4年度東京都スポーツ推進企業」「スポーツエールカンパニー2023」に認定
当社は従業員の健康増進のためにスポーツの実施に向けた積極的な取組みを行っています。
ラジオ体操やストレッチ体操をする運動機会の提供、階段の利用、ウォーキングアプリを活用した「歩くこと」の奨励、部活動などの取組みが評価され、東京都より「東京都スポーツ推進企業」に4年連続で認定されました。
また、スポーツ庁のSport in Lifeに参加し、「スポーツエールカンパニー」にも認定されています。
<フットサル部>
<テニス部>
<職場でのラジオ体操>