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マネーコラム

Vol.90

上手に貯めて使いたいマイル

2021.07.01

飛行機に乗ると貯まる、航空会社の「マイル」をご存知の方は多いでしょう。「ふだん、飛行機に乗らないから」と敬遠する人もいるかもしれませんが、日常の買い物でも貯めることができる使い勝手のよいポイントです。飛行機に乗らずにマイルを貯める人は「陸(おか)マイラー」と呼ばれています。

マイルは航空会社ごとに設定されており、国内ではANA(全日本空輸)とJAL(日本航空)がそれぞれ運営。また、デルタ航空やユナイテッド航空など日本でなじみの深い海外の航空会社にもあります。世界の航空会社は大きく、スターアライアンス(ANAやユナイテッド航空など)、ワンワールド(JALなど)、スカイチーム(デルタ航空など)の3グループに分かれており、貯めたマイルを無料航空券(特典航空券)に交換する際、同じグループなら他の航空会社の航空券にも換えられるので、調べておくといいでしょう。

マイルを貯めるにはまず航空会社のマイレージ会員になり、航空機を利用すること。各航空会社提携のホテルの利用でマイルが貯められることもあります。

一方、買い物などで効率よく貯めるには、決済で付与されたポイントを貯めたいマイルに換えることができる、または直接マイルが貯まるクレジットカードを利用することです。マイルへの交換比率や手数料、生活圏での使い勝手などを勘案して選んでください。現金払いや口座振替をしていた日常の買い物や固定費の支払いなどをクレジットカード払いに変更すれば、これまでどおりの生活のままでマイルを貯めることができます。

貯めたマイルは特典航空券に交換できるだけではなく、航空券の割引やアップグレードに活用したり、買い物に利用したりする方法もありますので、お気に入りの使い道を見つけましょう。

「マイル」活用ガイド

かづな先生の今月のおさらい

飛行機に乗らなくても、クレジットカードなどを使ってキャッシュレス化を進めることで、貯めることができる点が「マイル」の最大の魅力。ポイントとして買い物や宿泊に使うこともできますが、私は特典航空券への交換が最も投資対効果が高いと考えていますので、特典航空券に換えて「0円マイル旅」を楽しむことが多いです。本来なら旅行にかかっていたはずのお金を資産形成に回すこともでき、二重の意味でお得感を味わっています。

田中 香津奈

田中 香津奈

株式会社フェリーチェプラン代表取締役。ファイナンシャルプランナー、社会保険労務士。テレビ・ラジオ出演、雑誌への執筆、講演・セミナーなど多彩な活動を展開。

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