患者数最多・80万人超の関節リウマチ
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効果の高い薬剤が次々に登場初期のうちに治療開始を
免疫機能の暴走によって発症する膠原病の代表格ともいえる病気が関節リウマチ。「リウマチ」とは関節や筋肉、骨などの運動器に痛みを生じる病気の総称で、そうしたリウマチ性疾患のなかでも、関節リウマチは国内患者数が82・5万人と推計されており、最多です。40~60歳代で多く発症し、女性が男性に比べて3倍以上も多く発症しています。
主な症状は、関節の炎症による痛みや腫れ、朝のこわばりなど。発症が多い部位は手足の指や手首などですが、ひじや肩、ひざ、足首などにも生じることもあります。炎症が長く続くと、発症部位の関節に破壊や変形が起きて日常生活に大きな支障をきたします。
また、関節の症状以外にも、倦怠感や微熱、食欲低下などの全身症状が見られることがあるほか、骨粗鬆症や貧血、同じ膠原病の一種であるシェーグレン症候群を併発する場合もあります。
かつては進行を抑えるのが難しい病気でしたが、近年は効果の高い薬剤が登場。早期から使用することにより、症状がほとんどなくなる寛解を目指すことも可能になってきました。そうした治療薬のなかでも、多くの患者の第1選択肢が、1980年代に登場し、日本では1999年に承認されたメトトレキサートです。
海外では治療の中心的薬剤を意味する「アンカードラッグ」と呼ばれ、日本でも関節リウマチ患者の70~80%に用いられています。免疫細胞の活性化にかかわっている葉酸の働きを抑制して炎症を抑え、症状の軽減や進行の抑止を図る薬で、1週間に1~2日間内服。早い人では2~3週間で効果が見られることもあります。ただし、倦怠感、肝機能異常、貧血などの副作用を起こす場合があるため、それを軽減するため、休薬期間中に葉酸を内服するのが一般的です。
一方で、新しいタイプの薬剤も近年、登場しています。その1つが、体内にある抗体をバイオテクノロジーで作り、薬として利用する生物学的製剤(バイオ製剤)。免疫細胞から作られる特定の物質の働きを阻害し、炎症を抑える薬で、複数の薬剤が認可されています。投薬の方法は、主に皮下注射。実際に使ってみて効果がある薬が見つかれば、継続して使用することになります。
もう1つは、免疫細胞を活発にするJAKという酵素の働きを阻害して炎症を抑えるJAK阻害薬です。生物学的製剤と同等か、それ以上の効果が期待でき、飲み薬のため使い勝手も良いのですが、新しい薬のため、副作用など未解明な部分があり、価格も高額になります。
関節リウマチは関節破壊や変形を起こす前に専門医を受診し、早期に治療を開始することが何より重要です。